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未来可能性のある社会創造に向けて


by Katsu
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法人企業最高経営責任者が優れている経営者とは限らない。

規模を問わず、法人企業最高経営責任者(CEO / chief executive officer)が「経営者として優れているとは限らない」とは誰が言ったのか、僕は知りませんが、ここ最近の経済・経営関連報道で何気なく見聞する文言です。

昨年、僕が利用していた某コンテンツプラットフォームの企業は、立て続けに倫理観欠如の組織運営姿勢・対応で「炎上」しました。この企業の最高経営責任者は「資金調達」の才能(や運)はあるものの、「こういう経営をすると企業価値が下がる」「こういう経営をすると消費者からの支持は得られない」等の、危険回避能力や危機管理能力には長けていない印象を僕は強く感じています。事実、炎上後の謝罪(・・・?)では、「ご迷惑を掛けて申し訳ない」というより、その内容は終始「言い訳的」でした。

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ここまで、日本の各種報道媒体で話題になることはありませんが、僕が住み暮らす中山間地域の大半の零細企業・中小企業の経営責任者も似たような感じです。

僕が住み暮らす中山間地域の法人企業の大半が零細企業・中小企業に加えて、その事業形態は家業がほとんどです。いわゆる同族経営と呼称される事業形態です。。
都市風に言えば、「holdings:ホールディングス / 持株会社」的な親会社が「でん」とあって、その周辺に子会社がちょこちょこと存在する、という感じです。親が立ち上げた会社が運良く、その時代の流れに乗って大きくなり、税金とか考えて子会社を設立して(こういう知恵だけは妙に優れている)、それ等会社を「子ども(達)に任せる」という世襲制が幅を利かせています。

こういう事業形態を主とする土地での労使関係は得てして「縁故」が優先される傾向があり、それは公(行政関連等)の組織・機関に於いても同様です。
例えば、地方公務員でも一次試験を突破し、後はその市町村の議会議員に「忖度(金銭含)」すれば、二次試験も突破出来る、という訳です。且つて僕が住み暮らしていた人口30万人規模の市でも、この類の話しは聞いていたし、また、僕の当時の友人はそれで「市役所公務員」になっています。

こういうのは、かつての時代に於いては、社会の必要悪だったのかもしれませんが、いい加減、こういう悪しき慣習は一切を、すべてを排除すべき時代に突入していると僕は信じています。

さて。
この新型コロナウイルスで、都市圏に比べて資金体力のない「家業・同族経営の零細・中小企業」は、極めて危うい経営情況に陥っているだけでなく、なんだか怪しい資金繰りに手を染めている(らしい?)という生々しい噂話が僕の耳に入ってきています。
噂話なので、素直(?)に信じることは出来ませんが、でも、「あり得るなよなあ・・・」とも僕は感じています。

この中山間地域に僕が舞い戻ってきて以来、いくつか同族経営の零細・中小企業で働いた経験があるのですが、どの法人組織長も「stupid」と呼ぶに相応しい人物ばかりでした。
この法人組織長に共通していることは以下。

1)ICTに果てしなく疎い(スマートフォンでのゲーム、出会い系アプリはちょー得意)。
2)商いに於いて、顧客目線が完全に欠如している(商品価格、商材単価等は己基準があったり前)。
3)労使関係の法令をまったく知らない(知ろうともしない。従業員は奴隷扱い)。
4)己だけは高給取り(軽自動車は自家用車、高級車は社用車。家族3人で何故、自動車を複数台も所有するのか意味が分からない)。
5)風俗大好き(これ等は必ず経費で落とす。勘定科目は一体なんなんだ?)。
6)有言不実行のスーパー・エキスパート(約束は守らない、責任は絶対に取らない)。

キリが無いので、以上で終わりますが、これ等は「学歴」「学校歴」との相関関係は必ずしもない、というのが僕の見立てです。あるヒトは、私学でも偏差値の高い大学(MARCH系?)を卒業しているにも拘らず、憲法、条約、法律、政令、省令(府令)、条例、の違いをまったく知りませんでした。まあ、知らなければ、そこから学べばいいだけなのですけど、このヒト達は得てして、問い学ぶことをしないのも共通事項。

若い頃から周辺のひと達に「社長、社長」と呼ばれ、過剰を超えて異常な忖度の日々が続き、経営破綻寸前でも親や親族がその資産で生き返らせ、責任を追求されずに社長の座を再び与えられると、人間性が「腐ってしまう」のも仕方ないのかもしれません。

そして、本稿(?)の結論。
企業法人の最高経営責任者だけでなく、労働者も「stupid」なのも悪しき根源と僕は考えています。
労使関係の基本を知らないこと自体、僕からすれば「あなたは彼(彼女)の奴隷なのか?」と問いたくなります(実際に問うてきましたが)。社長や経営陣達の悪口を言っている「暇」があるのなら、労働基準法や労働契約法等をお得意のスマートフォンを使って調べることぐらい出来るでしょう。
または、それだけ不満たらたらなのなら、そんな会社はさっさと辞めて、自らの好きなことに時間とお金を使えばいいでしょう。

「類は友を呼ぶ」
企業法人最高経営責任者が「stupid」なら、採用される従業員も働く従業員も「stupid」なのでしょう。

新型コロナウイルスで経営危機に陥っている事業体は相当に多いと僕は推測しています。
経営能力のある最高経営責任者の事業体は、この危機的情況を同様の感覚を持つ従業員、そして賢い消費者と共にこの最悪の困難を乗り切れるでしょう。

でも、法人企業の最高経営責任者という肩書きに溺れ、また、近い将来沈む泥舟と分かっていながらもその泥舟にしがみ付く労働者の事業体は、2020年度を乗り切り、2021年度も同様に経営を維持出来るのか。おそらく、この類の法人企業は淘汰されるでしょう。

某音楽家の歌詞と同様、「やはり僕達の国は残念だけれど何か大切な処で道を間違えたようですね」で、本投稿を終わります。
あー…、なんとかしなくちゃ。

法人企業最高経営責任者が優れている経営者とは限らない。_b0290256_21294038.jpg


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by earth-sea-sky | 2021-02-06 21:36 | 組織論